日本語交流会:各国外交官・公務員を迎えて2

3年ゼミ生は、この日のためにリハーサルをするなどの準備をしてきました。

ところが、実際に日本語学習者の方との場を運営することを経験して、初めて気付かされたことも多かったようです。

たとえば、コミュニケーションゲームでは「じゃんけん列車」「伝言ゲーム」を選んだのですが、大人の学習者にとって必ずしも適切ではないのでは、と思っていました。

しかし、「じゃんけん」をどのようにするか、何が勝ちで負けなのかを、日本語で相手に知ってもらうには、それなりの工夫が必要でした。ゼミ生で予行演習したときは数十秒で済んだゲームに、何十分も要したのです。

「伝言」では凝った内容にしなくても、たとえば「いきます」と「きます」という表現だけでも、初級学習者にとっては正確に聞いて伝えることは、容易ではありません。

交流会を運営する力として「見積り力」「段取り力」については、準備で鍛えたけれど、本番ではさらに場をみて判断する臨機応変な「調整力」が必要ですね。