初の<ゼミ合宿>2

ゼミ合宿の目的は、もちろん生の学習者に出会い、生の日本語を聞くことです。でも、それ以外にも、いろいろな経験があったようです。

まず、日本語学習者と「やさしい日本語」を使ってコミュニケーションをとること。これは意外に難しいもの。どのようにやさしくことばを砕いて表現すればよいか・・・とっさに答えは見つかりません。日本語の難しさとの出会いです。

もう一つは先輩から学ぶこと。3年生にとって、4年生が学習者の方とコミュニケーションをこなしているのを見るのは、とてもいい勉強になります。1年前には学習者の方とどのように話せばいいのかと思っていた先輩たちですが、今はすっかり板についているはずです。

さらにもう一つ。関西国際センターには、世界各地からの日本語学習者のために図書館があります。いわば多文化多言語対応の図書館です。

合宿中には、専門司書の浜口美由紀さんに、図書館オリエンテーションを受けることができました。日本語学習者ならではの質問やリクエストにどのように対応するか、専門的な内容までうかがうことができました。情報の媒体としての図書館の役割に気づかされたひと時です。

図書館だけでなく、このセンターではどのように学習者対応を行っているのか、日本語の先生方をはじめとするスタッフの方々のお仕事ぶりに触れることは、まさにキャリア教育の一環、ということもできるでしょう。

驚きと楽しさにあふれた一泊二日だったに違いありません。この経験が、ゼミ生のこれからの研究やキャリア作りにとって、ヒントにあふれた時間であったとしたら、いい合宿だったと言えますよね。また今後につなぎたいものです。

もちろん、学年を超えて楽しい時間を過ごせたのも収穫でしたよね。

関西国際センターの皆様、ありがとうございました。